このテーマは以前、取り上げたかもしれませんが、今回は深く掘り下げてみましょう。植物の葉は裏側に気孔と呼ばれる穴があり、晴れた日には、この気孔が開き、光合成に欠かせない二酸化炭素を吸い込んで酸素を吐き出します。それと同時に水分が水蒸気となって出ていってしまいます。それが夏の暑い日には、葉に当たる太陽熱が強くて、より多くの水分が出てしまうことになるのです。光合成のためには気を閉じるわけにはいきませんので、自衛のため、太陽の光を遮るよう葉を丸めてしまいます。健全な成株は強い組織と水の吸い上げ機能を備えていますから耐えられますから、これは何らかの事情を抱えた株に起きる現象です。
1, 幼苗や若い株
まだ未熟なので、葉も薄く、ひ弱です。だけど、早く、大きくなるには光合成が大切です。それには太陽光が強いからとて、気孔は開けておかなければなりません。結果として、バランスが取れなくなって。仕方なく葉を丸めるのです。これは生育過程の中の一環ですから、何ら不思議な現象ではありません。放置しておいて良いのです、そのうち、耐えられるよう育っていきます。ただし、蒸散は激しいですから、水の補給を忘れてはいけません。
2, 弱った株や株分け後
不適切な栽培、例えば、暗い所へ長く置いた、或いは、水のやり過ぎで根が不健全になってしまった、などで、急に強い日射を受けて、水の補給とのバランスが採れない場合です。株分け手術後の回復期も同じです。徐々に慣らして、根の回復を待つしかありませんが、しばらくの間、遮光して守ってやるのも一つの方法です。しかし、過保護はいけません。せいぜい、50%弱める程度です。いつまでも保護していてはいけないのです。ストレリチアは強く育てなければならないのですから。

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