私が不思議に思うのは、私たち人類が長い歴史の中で何回となく或る植物に夢中になり、ときには社会全体まで巻き込んで大きな騒ぎを引き起こしてきたことです。一番ひどかったのは16世紀に起きたオランダのチューリップ騒動で、国中の人々が巻き込まれたバブル経済まで発展してしまった事ですが、それに近いことはどこでも起きました。
我が国だって徳川初期、徳川家光の頃からは何回となく花の流行が起きてきました。どうも、これは我々人類の性癖らしいので、これからの時代もなくなるとは思えません。普段なら冷静な批判もあるでしょうが、国中が狂ってしまったのでは、止めようがなくなってしまうのです。
現在の我が国では特別の流行は起きていませんが、いつ、また起きるか分ったものではありません。中には大流行しても、病気の発生で消えてしまうものもありますが、盆栽のように何百年も続くものさえあります。ストレリチアは新しい花なので、まだ、スターとなった事はありませんが、もし、流行に乗ったとしたら、長続きする資格を十分に備えています。
それは現在の植物にとって最も怖ろしいウィルス病に対抗できるからです。実は、これは大変な長所なのです。現在の技術では、この病気の処置は不可能なのですから。カーネーションやランでは成長点培養をしていますが、それでも一時的な処理にすぎません、ストレリチアのこの長所は大変な価値があることを知らねばなりません。これを軽視しているとすれば大きな間違いというべきでしょう。

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