ストレリチア秘話No.806 持ちたいのは選ばれたストレリチアです

 自分の愛倍している植物と心を通わせることができれば趣味の極致といえるでしょう。

 それには、その植物が選ばれた価値を持っているのが理想です。

 ストレリチア自生地の原種は漫然と生まれ育ってきたわけではありません。厳しい環境の中、選択陶汰の結果、生きることが許された選抜なのです。それに引き換え、人工交配種は、そんな厳しい選抜のシステムがありませんから、選ぶ人が責任重大です。なんでもいいや、ではすまされません。安ければいいや、と言う人も居ますが、それは価格を基準としているのであって、植物を選んでいるわけではないでしょう。どのような選ばれ方で、その人のところへきたのか、まで気にしたら、あだおろそかなことではなくなってしまいそうです。

 植物と心を通わせるとは、人の側からいえば、その植物の価値、偉大さを認め、「ストレリチア受け入れることといってもよいでしょう。役割の半分は人にあるのです。

 育種家は、どんなストレリチアを生み出そうか考えて交配親を選びます。最終は遺伝の組み合わせで決まりますが、その段階では育種家の見通しを遥かに超えてしまっています。最後に決定を下すのは、その中のどれかを選ぶ人たちなのです。

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