前の章の続きで二極化を別な面からみてみました。初めの二極化は入手法で、その後、次の難関が控えています。
植物の中には栽培家の面倒見次第で良くも悪くもなる柔軟な性質のものもあれば、そう簡単には変ってくれない強情なものもあります。ストレリチアは後者の組の強者なのです。
例えば、花立ちの悪い株を入手したら悲劇です。人がどんなに手を尽くしても、現代の技術では向上させることは出来ません。それだけでなく、困ったことに、一見しただけでは区別がつかず、何年か後に、ようやく気がつくのですが、もう間に合いません。最初の出会いがすべてだったのです。それでも間違いのない方法が一つだけあります。それは花のついている季節なら選ぶことが出来ることです。私は、お客さんには、そうすべきとお勧めするのですが、残念ながら徹底しているわけではありません。
まだ、ほかにも色々な条件がありますが、みんな似たようなもので、つまり、自分の目で厳重に確かめないと一生の不作を引き起こしてしまうのです。それでも完璧というわけにも行かず、また一鉢だけで終わることでもありません。優秀品種にも色々個性がありますから、次々に手を広げることが多くなってきます。
二極化とは、長く付き合えるストレリチアに、出会えたか、どうかが分かれ道になるといえるでしょう。本物のストレリチア愛好家とは、間違いなく自分で選んだ株を持っている人といってもよいでしょう。

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