ここでいう自然栽培とは、簡単なことです。ハウスなど環境を人工でコントロールするのではなくて、施設に頼らないで自然に任せることを指しています。それでも、霜除けを始め簡単な装置ぐらいは必要とします。
暖かい成長期は、この両者に何ら違いは起きません。それどころか、かえって有利な点が多くあります。雨を受ける事が出来るのはストレリチアにとって大きなプラスです。害虫対策でも同じです。雨、風を防いでくれる環境は、害虫にとっては天国で、時には、大発生で被害が起きますが、自然環境ではコントロールされていますから被害は少なく、安心していられます。
違いが出るのは寒い季節です。外気にさらされて気温が上がりませんから、花がなかなか咲かず、じれったい気分を味合わなくてはなりません。でも、悪いことばかりではありません。時間をかけて、ゆっくり育つわけですから、完全に充実した開花で、長持ちします。無理に促成された花とは全然、違います。ストレリチアは、夏の成長期に伸び伸びと、見方によっては柔らかく育ち過ぎた体を、寒い季節に、一旦は締めて、固める必要があるのではないでしょうか、樹木が年輪を形成するように。熱帯では、この季節がないためにストレリチアが変調をきたすのではないかとさえ思えるのです。
それでも、この季節、私のような「せっかち人種」には何とも焦れったい気分にさせられます。そこで、様々な手段を考え出すのです。この変化が緩やかすぎるのを補う方法の一つに、形質の違う品種を数多く揃えることがあります。色々と違う育ち方が、隙間を埋めて楽しませてくれる事を期待するのです。設備も要らず、運営経費が掛からないことを考えれば大きな出費とはいえないのではないでしょうか。

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