私の栽培場では、ストレリチアは鉢植えが数百鉢、それに地植えが数十株と両方のをしていますので両者の違いを否応なく経験させられています。ストレリチアの栽培といっても、このどちらを選ぶかによって大きな違いがあるのです。根本的な事情を追ってみましょう
1,先ず、自分の都合が「主」、ストレリチアは「従」の場合です。この場合は地植えが適しています。栽培が難しいだろうとか、土地を整備しなければ、などの問題は、この際、脇へ置いて下さい。ここでの第一条件は「自分の思う通りにやりたい」ですから、第二、第三は従うしかありません。
栽培は楽です、水を掛ける必要はありません。雨がやってくれるんですから。自然任せで、花だけを楽しめます。必要なことが起きても、その時に手当てすればよく、普段はストレリチアの存在を忘れてしまっても、何ら影響はありません。
南アフリカの愛好家は皆、庭園の地植えです。自生地がお手本ですから。日本でも今後、多くなってくることでしょう。
2,地植え出来ないから仕方なく、或いは手軽だからと鉢植えに、この場合は、譲歩しなければならないのですから、第一条件は自分ではなく「ストレリチア」にあります。そうなりますと、時には人の方が我慢しなければならない場面が起きてくることもあります。これが出来ない人もたまにはいます。結果として脱落してしまうのです。
ストレリチアは栽培に手がかかりませんから、寒い花の季節は兎も角、成長期は仕事がなく、楽しみがありません。私のところのように数の多いところは別にして困ってしまうでしょう。それを、どう解消するか、知恵の働かせ場所です。ここでは、くわしく述べませんけれど。

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