現状では元々の原種よりは人工交配種のほうが断然多くなっています。南アフリカで栽培されているストレリチアの大部分は、まだ原種を株分けしたものが多いのですが、海外では殆どが種子で殖された人工交配種で数で言えば相当な割合になっているでしょう。
先祖は同じだったとはいえ、長い間に少しずつ違いが表われてきています。大雑把な表現をすれば、原種は平均的で余り大きな変化はないようです。これは厳しい環境を生き抜くために、その環境に適した形質が求められ、それに従って選抜、陶汰されてきた結果でしょう。
海外では、環境も少しずつ違いますから、それに合わせた傾向が生じているはずです。また、人工交配の場合は多くの変異が生まれても人工栽培で活かすことが出来ます。自然の自生地のように厳しくばかり扱われないことも起きてくるからです。それだけ変化の中が大きいといえるでしょう。
原生と人工種の両方が存在するのが現代です。複雑になってきたものです。

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