ストレリチアが適応の幅が広く世界各地に移住していると何回も述べました。ここで改めて、我が国、日本と、どれくらいの差があるかを調べてみます。土質や水質まで手を伸ばすと複雑なことになりますので省略して、気象条件の違いだけに目を向けてみましょう。
1, 冬の寒さ
東日本の暖地でさえ、自生地より寒く、これに耐えさせるのは容易ではありませんが、方法によってはクリアーできます。これは有り難いことです。ただし、意外と知られていないのは自生地では、日中は冬でも暖かく、最高は 20°Cから25°Cまで上がる事です。冷えるのは夜だけなのです。こればかりはどうにもなりません。このために我が国では冬に花を咲かせられないのです。
2,長雨シーズン
梅雨と秋の長雨は日本独特で、自生地では真似の出来ないほど有り難い条件で生育には大きな+を与えてくれています。但し、多すぎると多少の被害がありますが。
3,夏の夜の高温
これも日本だけの現象で、自生地は大陸性の気候ですから、夏でも夜は涼しくなります。しかし、この差がどれだけストレリチアに影響を与えているか、どうかは不明です。
4,日照時間の差
南アフリカは世界的にも有数な日照時間の長い地域です。この点、日本より、優れています。ストレリチアには良い影響を与えているはずですが、違いがあるか、どうかはが、まだ、分ってていません。
5, 季節の長短
ストレリチアの自生地、東ケープ州のインド洋沿いの地域は海の影響を受けていますから、季節の移動は日本と変わりありません。
このように多少の違いはありますが、ストレリチアは何とか適応してくれています。
困るのは冬の開花だけですが、これは技術上の解決しかないでしょう。

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