ストレリチア秘話No.783 ストレリチアの在るべき姿その2『伴侶の対象として』

 ストレリチアに対する、もう一つの分野は『理想を追い求める』人たちです。主に趣味の人たちが多いといえるでしょう。これは必ずしも形態を指しているわけではありません。業務としてストレリチアに関わっていても、傾向としては、こちら側に近い人もいるわけですから。

 この人達にとってストレリチアは手段どころの存在でありません。人生の目的の一部なんです。あるいは自分の人生の伴侶とも言うべき存在なんです。それだけに、この人達は貪欲です。ストレリチアについては、あらゆることを知り尽くさなければ満足できないのです。

 何しろ、それこそが人生なのですから。

 この世界は、このような人々によって切り開かれてきたのです。この人達にとってストレリチアはタダの植物ではありません。自分の追い求めるものを表現していなければならないのです。そのためには、少々の犠牲など「意に関せず」が特徴です。

 私の栽培場には、数多くの優秀品種が並んでいます。理想的な一つの品種に集約することは出来ないのです。あらゆる分野を個性的に発揮させようとすれば数は多くなってしまいます。その上に、来年になれば、また新顔が登場してくるのです。ストレリチアの理想を追い求めるのはキリがありません。でも困りません。それを楽しんでいるのですから。

 「ストレリチアとは、こうなのです」と決めつけることは出来ないでしょう。あらゆる分野の広がりがあり、また新しい展開もあるのです。それを知っての上で、自分はどこに身を置くかで決まることでしょう。

 

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