固い体に似合わないほど、花が柔らかく、デリケートなのがストレリチアの不思議さです。
花は生殖器官なのだから当然だ、「ストレリチアといってしまえば実も蓋もありませんが。
萼片も花弁もの中に包まれている間は無色ですが、開花が近づいてくると色づいてきます。この頃のメシベは、みずみずしく、ぬれていますが、外気に触れると白くなり、やや乾いてきます。
一番デリケートなのが、この部分なのです。受粉すれば乾き、花が障害を受けると黒く死んでしまいます。変化が真っ先に現れるのが花弁であり、先端のメシベなのです。
それにしても不思議に思うのは、サンバードがやってきて、花弁に足をかけて止っても、花は揺れません。サンバードにだって体重があるでしょうにと思うのですが、それだけ丁重に扱っているのでしょう。花を傷つけても平気な鳥もいるに、このサンバードの心遣いには感心させられます。
花は、自然では古くなれば枯れるだけですが、人工栽培では、花が終わったら根元から切り取れば良いでしょう。

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