「植物は生きていくのに水が必要だから灌水する」で終わっていたら、その人のレベルは初心者止まりです。水には他の働きもあるのです。
その一つが「お風呂」効果です。お風呂もシャワーも水(お湯)は汗や汚れを洗い流すための手段であって、水、そのものが目的ではありません。
植物を養成するために肥料を施しますが、肥料全部が有効に働くわけではありません。肥料分をつなぎとめるための合成物質がついていて、これが吸収されずに残ってしまいます。
この残留物が植物に悪い結果をもたらすことが多いのです。化成肥料は特にそうです。私が有機質肥料をお勧めするのは、このことがあるのも一つです。有機質肥料だって残り全部がいいわけではありませんが、まあ許せる範囲内です。
この残留物が栽培用土の中に残っていては悪い結果をを引き起こしますから除去しなければなりません。そこで手軽にやれるのが水で洗い流してしまうことなのです。これには大量の水が必要です。時には『大灌水』とも呼べるような量です。お風呂やシャワーのお湯だって同じでしょう。
これは肥料ばかりではありません。空気の入れ替えも必要です。呼吸しているのは葉や茎だけではありません、根だって同じです。土の中は空気の入れ換えは容易ではありません。
大量の水をやって追い出せば良いのです。
さて、ここまで考慮して水やりが出来ればベテランと言えるでしょう。

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