ストレリチア秘話No.835 昔なら愛馬、愛刀を求めて、現代なら「一期一会のストレリチア」

 また、今年もお便りがありました。

 「分けて頂いたゴールド クレストが今年も3本咲いています。こんなに花立ちの良いストレリチアに出会えて幸せです」

 と、喜びの気分が伝わってきます。ストレリチア愛好家なら、こうありたいものですが、でも、たまたまの幸運だけに頼るわけにはいきません。必死になって探し求めた挙げ句、やっとで出会えることの方が多いからです。

ストレリチアは変種が多く出ます。一株、一株が違うといえるほどの差があります。しかも自然の例で望ましくない方が断然多く、優秀品はわずかしかありませんから、確率からいえば、よくないものに出会いやすいのです。こんなことで嫌気をさして離れれてしまう人が多く出るのがストレリチアの問題点だと思っています。

でも、愛馬,愛刀が、そう簡単に見つかるものでしょうか。人、それぞれに好みや癖がありますから、社会的に名の通った名品ならばよいというものではありません。その人の個性に合わなければならないのです。ですから一朝一夕で決まるものではなく、長い間の積み重ねの結果、生まれてくるものでしょう。

 私のような浮気者は好きなストレリチアを一つではなく、いくつも持っているのです。

 それでも、言い分はあります。「それぞれ、個性が違うではないか、目的に合わせて換えればいい」と。でも、これは人間の男女関係でしたら通用しませんが、何せ、相手が植物ですから、何の問題も起きません。

 それにしても、こんなストレリチアに出会えた人は幸せです!

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