ストレリチア栽培で一番多い失敗は存在を忘れてしまうことです。技術の上下などの難しいことではありません。常識の範囲内のことがらです。つまり、植物を相手にしていることを忘れてしまうのですから最低レベルなのですが、実は、これが非常に多いのです。枯らしてしまってから、原因を技術上に持ってくるだけで、内情は、ただ、忘れただけが大部分なのです。
いくらストレリチアが乾燥に耐えるとはいえ、常識を越えてまで度を過ごせば保ちません。植物は水がなければ生きられないのです。私が見てきた失敗の殆どが、干からびたストレリチアでした。初心者だけではありません。栽培経験があっても持ち込まれるのは水やり不足が多いのです。水のやりすぎで根腐れを起こす人は少数派なのに、話だけが大きく伝わってしまうのでしょう。
中には、やりすぎを警戒しすぎてサボテンと同じ扱いをする人まで居るくらいですが、ストレリチアを乾かし気味に栽培する必要性が強調され過ぎているように感じています。

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