ストレリチア秘話No.792 ストレリチア地植えの留意点 水はけの良さが第一です。その1

 ストレリチアの庭園植えを見かけることが多くなってきました。一つだけ気になることがあります。それは、大抵が平らな土地へ,そのまま植えていることです。

ストレリチアの自生地の年間降水量は500mmであるのに対し、我が国では少なくとも1500mm、普通は1800mmもあり、約3倍の雨量があります。これを考えたら、例え、水はけの良い土地であっても水が多すぎます。500mでは生きてゆくのにやっとだから、もう少しあれば、としても1000mmもあれば十分でしょう。

 もし、これから計画中でしたら、斜面は別として平面でしたら、最低でも20cm~30cm、出来れば4,50cmの盛り土をして植えることを奨めます。ストレリチアは少々のことは我優してくれるとはいえ、初めから分っていながら間違ったことをすることはないでしょう。

 植えるにあたって穴の底に元肥を入れれば良い、などの助言もありますが、ストレリチアは敏感な植物ではありませんから、その人次第でよいのではないでしょうか。たった一つ、キレイな花をさかせるために骨粉を加えることはおすすめします。

 実は、この盛り土作業は腐敗病防止には必須の作業なのですが亜熱帯地域では私の指導を受け付けてくれていないのは不思議です。本州では、この病気が発生することは少ないのですが、全然ないとはいえません。病気が出てしまってから騒ぐようでは情けないことです。

 そんなことは、初めから分っていたことですから。

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