ストレリチア秘話No.811 ストレリチアへの歓心は季節の変化に動かされやすいようです

 ストレリチアも生物ですから冬でも夏でも一年中活動しています。生きています。だから相手をする私だって一年を通して歓心を失わないようにするのが当事者として当然なことなのですが、実は、社会の人々は、どうも、そのような反応ではないようです。

 お客さんの相手をするのが私の仕事の一部なのですが、多いのは冬から春に集中します。

 夏ともなると殆どありません。涼しくなった秋でも少なく、寒くなった暮れ頃から、ようやく動き始めます。これは一般の人々だけでなく、ストレリチアを仕事としている人でさえ、似たようなものですから、これはもう、全体の流れと呼んでも差し支えないような行動ぶりです。

 どうやら、私たちは、植物の生活とは別に季節の動きに流されてしまう傾向があるように思えます。専門家たるものは、ストレリチアの側に立って行動するのが当然と自分にいいきかせるのですが、どこまで徹底できるか怪しいものです。

 私は、よくストレリチアについて一人前とかベテランの呼称を使いますが、もし、その人が季節に流されるような気分を持っていたら、その資格はない、というべきでしょう。

 このテーマは長い間、気がかりにしていた課題ですから、取り上げてホッとしています。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
Instagram 所在地