植物の緑色といっても様々な変化があります。温帯の我が国も木は濃い緑の葉が多いのですが、アフリカ大陸の乾燥地帯の植物は純粋の緑色ではなく、灰色がかった緑色が多いようです。地中海性の乾いた気候のせいでしょうか、強い日光の影響もあるのでしょう。
ストレリチアの色も一様ではありません。緑色が強いのもあれば、灰色気味もあります。系統差とも呼んで良いくらいです。ただし、売店で多く見かける濃い緑色は人手がかかっています。半日陰で観葉植物と同居させられていたからで、本来の色ではありません。強い日に当れば灰色がかかります。
このストレリチアの灰色は、強烈な紫外線から身を守るためでしょう。強い光を受けない部分は緑色が濃くなるようですが、それでも、そんなにハッキリしたものではありません。
灰色がかった緑の葉や葉柄こそ、アフリカの気候と、ストレリチアらしさを表わしています。

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