ストレリチア秘話No.812 都市のストレリチアと田舎(田園地帯)のストレリチア

 私たちは、自分がしているにも拘わらず、ストレリチアもしていることを忘れていることがあります。それは呼吸です。植物だって二酸化炭素を吸って酸素を吐き出していることは知識として誰でも知っています。でも、自分が無意識にやっているので植物となると忘れてしまうのです。

 それでも田園地帯での栽培では、広い風景の中で、風も吹き渡り、放って置かれてもストレリチアは自由に呼吸が出来ますから、余り、問題は起きません。ところが都市部では人工環境のために空気が動きにくい場所が多いのです。植物は葉の裏にある気孔で呼吸するのですが、風で空気が動いてくれるのが望ましいのです。都市にあるストレリチアは、この点、不利な条件下にあります。

 長い時間、室内に置かれていたり、空気の動かない狭い場所にあるストレリチアが何となく気がなさそうに見えるのは、必ずしも日光不足ばかりでなく、呼吸不十分も影響しているのです。寒さよけにサンルームや温室で換気不足の場合も同様です。

 ガッチリとした姿が本来のストレリチアです。そのためには、風に当てなければならないのです。それには必ず呼吸がついて回っていますから。

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