ストレリチア秘話No.818 ストレリチアの評価は早まってはならない

 2024年冬、ジャンセアゴールド優秀花の一鉢に花芽が4本出ているのを見つけて驚きました。この品種は、今まで、これほどの花立ちの良さをみせてくれたことがなかったからです。

 この品種はジャンセアゴールド作出交配の第一号で、わずか数本の兄弟の中で生き残った奇跡の一本だったのです。初花が開花してみると、何と★★★★★星の優秀花で、二度の驚きでした。ところが、その後、何年も花が出なかったので、私の評価は『花立ちは中以下』だったのです。分け株が嫁入りしていきました。それが数年後、残った株が力をつけてきたのでしょう、本来の姿を現してきたのです。交配時から数えれば10年は経過しています。私は、いやというほど思い知らされました。

 ストレリチア評価は早まってはならない、(普通は初花でしてしまうのです)実は評価のやり直しが、もう一つありました。完全な無葉ではなく、小さな葉が残っていたのですが、気がついてみると、いつのまにか葉も消えていたのです。

  今では、この品種は「ジャンセアゴールド 第一号★★★★★星」として正当な評価を受けるようになりました。ストレリチアは完熟した状態で本来の姿を表わすのです。花の美しさも同様で、力不足の初花よりは成熱した花の方が優れています。

 

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