その時々を背負って活躍するストレリチアもスターが代っても不思議はありません。
当る、当らないは兎も角、今後を予想してみましょう。
今まで長い間、ストレリチアを代表してきたのはレギーネでした。今後も評価が下がることはないとは思いますが、時代の変化と共に世の好みも変っていきますから、多少の発展はあるかも知れません。
レギーネの次に出てきのがジャンセアですが、未だ、一般に広まるほどには普及していません。世の中は保守的な面があり、新しいものは、直ぐには受け入れられないことが多くあります。ジャンセアも、その一つでしょう。何しろ。葉を持っていないのです。人々の常識を越えたものは違和感が起きるのは避けられないかも知れません。それでも、長い時間をかければ解消されていくことと思います。
それだけではありません。花がやや小さく、花立ちの点でもレギーネより落ちますから、切り花用途としては不利な面を抱えています。
開花期間がレギーネより短い欠点もありましたが、ジャンセアゴールドの出現で遅咲きが出て解消されましたが、未だ、秋咲きの少なさが残っています。
そこへ近年、両種の欠点を補うパーヴィフォリアが現れてきました。植物学の分類では、交配種、中間種として消えましたが、園芸上では便利なために名称が使われています。レギーネは葉が大きいために、古株になると葉が繁りすぎ、老化現象を起こす欠点がありました。
株分けすれば回復しますが2,3年はかかります。それがパーヴィフォリアは葉が小さいために、大株になっても日光を通すので影響が少ないのです。花立ちも良く、花の大きさも引けを取りません。
まだ、日が浅いために数が少なく、代表的な優秀花も少ないのですが、これから殖えてくるのは間違いないでしょう。葉の大きさや形に変異が多いのですが、交配親に優れた品種力ありますから、やがては典型的な品種として育っていくことでしょう。新しいストレリチアの時代がやってくるかも知れません。

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